安濃津御厨(読み)あのつのみくりや

日本歴史地名大系 「安濃津御厨」の解説

安濃津御厨
あのつのみくりや

安濃あのう郡内にあった伊勢神宮領。日本三津の一つといわれたほどの安濃津の港町は、岩田いわた川以南の現橋南地域にあり、安濃津御厨はこの港町を中心とした、広範な地域に比定できる。「神鳳鈔」に「安濃津御厨御贄六九十二月在家別」とあるが、神宮領としての成立時期は不明である。建久七年(一一九六)四月一五日の太神宮神主帖(神宮雑書)に、安濃津は「往反諸国成交易之計」港としてあらわれ、伊勢神宮より安濃津御厨刀禰として中臣国行を補任していた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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