注記(読み)チュウキ(その他表記)note

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デジタル大辞泉 「注記」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐き【注記/×註記】

[名](スル)
本文意味理解させるために注を書き加えること。また、その注。「欄外に―する」
物事記録すること。また、その記録。
ちゅうぎ(注記)
[類語]書き込み書き入れ断る

ちゅう‐ぎ【注記/×記】

寺院論議の際、題を読み上げ、また論議を記録する役僧

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「注記」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐き【注記・註記】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) 書きしるすこと。また、書きしるされたもの。記録。
    1. [初出の実例]「凡軍陳之法。必有注記。諸事大小皆在目前」(出典都氏文集(879頃)四・勅符出羽国司応早速討滅夷賊事)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐和熹鄧后紀〕
  3. ( ━する ) ある文章に対する注を書きしるすこと。また、その注。本文を補ったり、解釈したりするための文章。
    1. [初出の実例]「漢字を用ふるは、誤謬を防ぎ、眉目に瞭ならしめる所にて、仮字を加ふは、其称呼の大概を注記する所なり」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉例言)
  4. ( この場合は「ちゅうぎ」とよむ ) 寺院で、論議のとき、題を読みあげたり、論議の内容を書きしるしたりする役。また、その僧。
    1. [初出の実例]「南京注記妙玄、山注記懐命」(出典:御堂関白記‐寛弘二年(1005)五月二四日)

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図書館情報学用語辞典 第5版 「注記」の解説

注記

特定エレメントとして記録しなかった,識別,選択またはアクセスに必要な情報”(『日本目録規則2018年版』用語解説).その機能としては,資料の識別,書誌的記録の理解を容易にする,資料の特徴を示す,書誌的来歴を示すなど多様なものがある.一般には,目録担当者がタイトルやシリーズといった各エレメント(書誌的事項)の記述説明を加える必要があると認めた場合に記録される.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

普及版 字通 「注記」の読み・字形・画数・意味

【注記】ちゆうき

書きしるす。記録。〔後漢書、皇后上、和熹皇后紀〕元初五年、侯劉毅(りうき)、太后多きを以て、早(つと)にらしめんと欲す。

字通「注」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の注記の言及

【付箋】より

…また全面にのりを塗ってはりつけるものは押紙(おうし)といって区別する。別紙を用いずに本文の対応部分に直接書き入れる場合は〈書込み〉といい,これが本文上欄の余白にあれば頭注,下欄にあれば脚注というが,まとめて注記ともいう。また巻物では,裏面に注記をつけることが多いが,これを〈裏書〉といい,その巻物を折本(おりほん)などに仕立て直す場合に裏書を本文へ書き入れることを〈裏書分注〉という。…

※「注記」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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