宗像別府(読み)むなかたべつぷ

日本歴史地名大系 「宗像別府」の解説

宗像別府
むなかたべつぷ

旧宗像郡を中心にした地域と考えられるが具体的な比定地は不明。建長三年(一二五一)二月一四日の大宮司宗像氏業から宗像長氏への所職譲状案(宗像大社所蔵文書/宗像大社文書二)に「別府」とみえる。文永一一年(一二七四)六月一八日の宗像長氏証文注進目録案(同文書/鎌倉遺文一五)には宗像社領分として本神領宮方三六三町・別符方八三町三段・半不輸内当知行分三〇町が載る。別符(別府)とは宗像大宮司の一円支配が及ばないところと考えられている。宗像社家文書惣目録(宗二)に収める非当用文書項の観応元年(一三五〇)一二月二三日の一色道猷預状に「別府五ケ郷」を由緒により兵粮料所として預けることが記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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