実質預金

ASCII.jpデジタル用語辞典 「実質預金」の解説

実質預金

銀行の表面上の預金額(表面預金)から、現金ではないが銀行が名目上は預金として受け入れている他行払い手形、小切手額などを差し引いたもの。銀行が正味で所有している「運用可能預金」に相当する。未決済の他行払い手形や小切手は、交換決済を済ませるだけで現金になるが、銀行同士が現金預金を増やすために持ち合っている場合もあるためである。近年の、「表面預金」と「実質預金」は、ほぼ3~5兆円程度とされている。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「実質預金」の意味・わかりやすい解説

実質預金
じっしつよきん
real deposit

金融機関に預け入れられた預金種目の総合計 (総預金) から未決済の他店払い手形・小切手類の合計金額を差引いたものをいい,純預金,ネット預金ともいう。すなわち金融機関が支払資金とすることができる預金額である。なおこの実質預金からさらに手持ち通貨の残高を差引いたもの,要するに金融機関の正味運用可能預金を実質預金と呼ぶことがある。なお前者から政府関係預り金を差引いたものを実勢預金という。

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