岩石学辞典 「寄木状組織」の解説 寄木状組織 変成岩の粒状(garnulose)組織で,個々の結晶粒がほとんど直線またはわずかに曲った状態で接触しているもの[Teall : 1888].変成作用を受けた岩石が再結晶によって,ほとんど等粒の他形変晶のモザイク状の組合せとなった変成岩の構造[Becke : 1913].ホメオブラスティック(homeoblastic)組織の変形で,基本的には等粒の結晶から発達した結果で,粒界は縫合わせ状(sutured)にはならない[Bowes : 1989].多くの場合に結晶は円形で他形である.寄木状の多角形集合体は一般に同じようである.この場合は特にグラニュライト,エクロジャイトや多くのホルンフェルスに特徴的である.ガブロイダル組織(gabbroidal texture)[Schalch : 1924]. 出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報