富ノ沢 麟太郎(読み)トミノサワ リンタロウ

20世紀日本人名事典 「富ノ沢 麟太郎」の解説

富ノ沢 麟太郎
トミノサワ リンタロウ

大正期の小説家



生年
明治32(1899)年3月25日

没年
大正14(1925)年2月24日

出生地
山形市

本名
富沢 麟太郎

学歴〔年〕
早稲田大学予科中退

経歴
中学時代から映画を好み、幻想世界の美を文学に求める。佐藤春夫に師事し、大正10年横光利一らと同人誌「街」を創刊、処女作「ムハメットと煙草」などを発表。11年には中山義秀らと「塔」を創刊し、「セレナアド―LUNATIC-STORY」を発表。他の作品に「流星」などがあり、没後に佐藤春夫が「夢と真実」を私家版で刊行。また昭和11年に「富ノ沢麟太郎集」(横光利一編)が刊行された。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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