富山浦(読み)ふざんぽ

旺文社日本史事典 三訂版 「富山浦」の解説

富山浦
ふざんぽ

三浦 (さんぽ) の一つ中世朝鮮の港で,現在の釜山市。「釜山浦」とも書く。

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世界大百科事典(旧版)内の富山浦の言及

【三浦の乱】より

…1510年,朝鮮の三浦で起きた日本人の反乱。1426年,日本船の朝鮮での停泊地は富山浦(釜山)・薺浦(せいほ)(熊川)・塩浦(蔚山)の三浦とされ,朝鮮側はここに倭館を置いたが,はじめ日本人の三浦居住は認めなかった。しかし日本からの渡航船が増大するにつれ,三浦の長期滞在日本人が増大し,1436年,李朝政府は日本人の三浦居住を認め恒居倭人とよんだ。…

【釜山】より

…95年に広域市に各称を変更,現在15区,1郡が置かれている。李朝時代の15世紀には三浦(さんぽ)の一つとしてこの港が開かれ,富山浦と呼ばれた。日本の対馬との貿易が近郊の倭館で行われたが,富山浦自体は閑散とした漁港であった。…

※「富山浦」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」