尊俣
そんまた
戦国期の地名。安倍川の支流中河内川に合流する仙俣川流域、現口仙俣・奥仙俣一帯に比定される。村又などとも記す。永禄四年(一五六一)一一月一六日に今川氏真が朝倉六郎右衛門尉に与えた百姓逐電により陣夫役を免除する判物(写、森竹兼太郎氏所蔵文書)に、坂本・長津俣と並記して「尊俣」がみえる。同六年五月二六日に同じく氏真が六郎右衛門尉に与えた安部西河内の諸村の棟別銭を免除する判物(写、判物証文写)に一三ヵ所の一つとして「村又村」が含まれている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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