小さい花(読み)ちいさいはな(その他表記)Fioretti di San Francesco

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「小さい花」の意味・わかりやすい解説

小さい花
ちいさいはな
Fioretti di San Francesco

中部イタリアアッシジの聖者フランシスコ (1182~1226) の行跡とその弟子たちの清廉な日常生活の記録。正確な原題は,"Fioretti del glovioso messere Santo Francesco e dé suoi frati"。 14世紀に最も普及し,今日も信者たちに読み継がれている。元来は,モンテジオルジオのウゴリニ・ボニスカンビがラテン語で書いた"Actus Beati Francisci et Sociorum eius" (『幸いなるフランシスコとその伴侶たちの行跡』) として世に出たが,現在流布されているイタリア語版は 14世紀後半に無名のトスカナ人によって訳出された。俗語表現による最も早い抒情詩でもあり,イタリア詩文学の源流となった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む