日本歴史地名大系 「小市渡」の解説 小市渡こいちのわたし 長野県:長野市小市村小市渡犀(さい)川の北、水内(みのち)郡小市と同南の更級(さらしな)郡四ッ屋(よつや)(現長野市川中島町今里)との間に設けた舟渡しである。松代封内七渡の一で江戸時代舟一艘が常備され、水主一六人、うち船頭一人が置かれた(朝陽館漫筆)。慶長一五年(一六一〇)の小市村船頭等目安状案(丸山史料)に「我等八人の者共へ田地の高五拾石御座候処、此前隠岐殿御あつかいの時ハ、地やく御用捨被成候云々」とあるように、慶長八年松平忠輝が松城入封以後八人の船頭らに五〇石を給し、田地役を免許とした。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by