小面憎い(読み)コヅラニクイ

デジタル大辞泉 「小面憎い」の意味・読み・例文・類語

こづら‐にく・い【小面憎い】

[形] [文]こづらにく・し[ク]顔を見るだけでもいやになるくらい憎らしい。小生意気しゃくにさわる。「きいたふうな口をきく―・いやつ」

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精選版 日本国語大辞典 「小面憎い」の意味・読み・例文・類語

こづら‐にく・い【小面憎】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]こづらにく・し 〘 形容詞ク活用 〙 ( 「つらにくい」を強めていう ) 顔を見るのもにくらしい。顔を見るだけで何となく癪(しゃく)にさわる。小生意気である。
    1. [初出の実例]「十郎をせいたる有さま、よほどこづらにくう見へました」(出典:評判記・役者口三味線(1699)京)

小面憎いの派生語

こづらにく‐が・る
  1. 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙

小面憎いの派生語

こづらにく‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

小面憎いの派生語

こづらにく‐さ
  1. 〘 名詞 〙

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