尿タンパク(読み)にょうたんぱく

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

尿タンパク
にょうたんぱく
urinary proteinproteinuria

尿中に排泄(はいせつ)された種々のタンパク質の総称。微量のタンパク質は健常人の尿中にも検出されるが、その生理的な範囲を超えて、1日当り150ミリグラム以上のタンパク質が持続的に尿中に確認される状態の尿を「タンパク尿」とよぶ。尿タンパクの検査は、腎(じん)疾患のスクリーニングや評価に用いられる。
 尿中に排泄されるタンパク質は、通常は比較的分子量の小さいアルブミンやβ(ベータ)-グロブリンが主であるが、腎臓の糸球体基底膜が大きく破壊された場合(糸球体腎炎や糖尿病など)では、これらの排泄量が増加したり、より分子量の大きなタンパク質も排泄される。
 尿中のアルブミンは通常は30mg/gCr未満で、これを超えて尿中にみられる状態をとくに「アルブミン尿」といい、30~299mg/gCrを微量アルブミン尿、300mg/gCr以上を顕性アルブミン尿とよぶ。タンパク尿やアルブミン尿は、ともに腎機能とは独立した心血管疾患等の危険因子であることが明らかにされている。[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の尿タンパクの言及

【タンパク尿(蛋白尿)】より

…尿中にタンパク質がある一定量以上排出される状態をいい,排出されたタンパク質を尿タンパクという。ふつう,腎臓の糸球体では分子量1万以下の物質は比較的容易に通過するが,血漿タンパク質などのように分子量数万以上の物質はきわめて微量にしか通さない。…

※「尿タンパク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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