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出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
… 現在製薬企業で実行されている新しい医薬品の手順のあらましをまとめると,次のように要約される。 合成された新化合物,天然物より単離された化合物の中から,〈薬の候補者〉となるものを選び出す,いわゆるスクリーニングの段階から,薬理作用の検討,試験規格・試験方法の検討,薬理(治療)効果の検討,一般毒性・特殊毒性の検討,初期および本格的臨床実験の段階を経て,〈疾病の治療に有効であり,かつ毒性の少ない〉ことが立証され,新薬として許可申請されたものについて,薬事審議会の審査の結果〈良〉と判定されたものが新薬として承認されるのである。以下にその手順の中のおもなものについて述べ,医薬品の創製の考え方と手順を解説する。…
…集団の中から一定の健康障害(傷病または機能障害)をもった人々をできるだけ早期により分ける操作(このような操作をスクリーニングscreeningという)をすること。個人を対象にして行うこともあるが,この場合も通常,多くは集団の場合と同じく〈健康〉な人が対象となる。…
…世界中いたるところの土壌が採取され,高地あるいは海洋など人間が近づきがたい場所からも土が拾われ,菌が分離されている。純粋に分離培養された菌の一つ一つについて,抗生物質生産の有無をいろいろな試験法で調べ(スクリーニングという),有効な物質を分離精製する。現在までに得られている抗生物質のうち約60%が放線菌由来のものであり,治療に使用されている抗生物質の90%以上が放線菌によって生産されていることから,新しい放線菌の探索が今なお続けられている。…
…前者は動物を対象とし,後者は人間を対象とする。実際には,前者によって新薬のスクリーニング(効きそうな薬のふるい分け)を,後者によって特定の病気に対する薬効判定と薬物療法の確立とを目的にすることが多いが,人間精神のからくりを明らかにすることもこれらの究極的目標である。 向精神薬は古くから使われており,アルコール,アヘン,大麻,アトロピン,ペヨーテ(有効成分はメスカリン)その他が知られていた。…
…すなわち,生理機能検査,検体検査のうちから当該臓器の機能に関連のある検査項目を拾い出してまとめ,臓器機能検査とする分類法である。
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ほかにスクリーニング試験と精密検査と臨床検査を二分してみる考え方もある。スクリーニングとは,疾病の有無だけをみるとか,部分的に検査のふるいにかけ異常者だけを拾い出す検査法である。…
※「スクリーニング」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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