最新 地学事典 「層状苦鉄質貫入岩体」の解説
そうじょうくてつしつかんにゅうがんたい
層状苦鉄質貫入岩体
layered mafic intrusion
安定大陸地域に特徴的な大きなロポリス~成層貫入岩体(stratiform intrusion)および小型の漏斗状貫入岩体(funnel-shaped intrusion)などの苦鉄質分化岩体。岩体下部には早期結晶集積による超苦鉄質岩があり,上部へ向かって一般にトロクトライト・ノーライト・斑れい岩の順に重なり,相互の関係は漸移的。有名な例としてSkaergaard, Stillwater, Bushveld, Great Dykeなどがある。母マグマはStillwaterの急冷周縁相で示されるように,ソレアイト質玄武岩マグマで,種々の岩相の成層構造は分別結晶作用の結果と考えられている。また,マグマ中の小規模な対流のために生ずる上昇流と下降流や晶出した結晶の比重の差によって,同一岩相内にも種々の規模の周期的成層構造が発達。岩体の大きさはロポリス型や成層貫入岩体では大きくて,Bushveldでは450km×270km, 小型のSkaergaardで60km2, 厚さは3~5km。超苦鉄質岩の占める割合は一般に小さく,Bushveldで1/7。
執筆者:田崎 耕市
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

