山民(読み)サンミン

デジタル大辞泉 「山民」の意味・読み・例文・類語

さん‐みん【山民】

山中で暮らしを立てる人。猟師など。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「山民」の読み・字形・画数・意味

【山民】さんみん

山中の民。

字通「山」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の山民の言及

【山賊】より

…この時代には昼強盗と夜強盗が異なる犯罪とされていたように,強盗を行う場である山,海,市町,路次などに,その行為をささえる歴史的由来があり,たんなる強盗ではないという観念がこのような山賊に対する社会意識をたもたせていたのである。 〈山立〉という語が,山賊という意味と,狩人,またぎなど山を生活の場とする山民を指す語として存在したことからも知られるように,山賊は俗世間側が賊としたのであり,本来は山民の慣習に由来する。山という俗世間とは次元を異にする世界に入りこんだ俗界の人々から,山の神に対する捧げもの,通行税をとるのは当然とする論理が山民側に存在したのである。…

【漂泊民】より

… 日本の社会の場合,漂泊民と定住民との分化が多少とも現れてくるのは,農業の開始以後であるが,14世紀ごろまでは,その区別は必ずしも明確でなく,両者の関係は流動的であった。漁労民―海民,狩猟・採集民―山民,さらに芸能民,呪術者,宗教者,商工民等が,山野河海で活動し,道を通り,市で交易活動を展開する限りにおいて,彼らは漂泊民,遍歴民として姿を現すが,その根拠地においては若干の農業に携わる場合が多かった。釣糸を垂れ,網を引く海人(あま)や斧を持つ山人,遊行女婦(うかれめ)や乞食人,山林に入り,道路を遊行する(ひじり),さらに時代を下れば廻船人,塩売薬売から鋳物師(いもじ)にいたる商工民,馬借車借などの交通業者,遊女・傀儡(くぐつ)等の芸能民などは,みなそうした人々であり,11世紀に入れば,これらの人々を〈道々の輩〉(道々の者)として一括する見方も現れてくる。…

※「山民」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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