山水詩(読み)サンスイシ

デジタル大辞泉 「山水詩」の意味・読み・例文・類語

さんすい‐し【山水詩】

中国詩で、山水自然の澄んだ美しさを主として詠んだもの。山水詩人としては、六朝時代陶淵明謝霊運、唐代の王維おうい柳宗元などがいる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の山水詩の言及

【山水田園詩】より

…中国の詩の中で,叙景を主とし,自然観照の中に,人間界を越えた高い心境を表現しようとするもの。細別すると,山や川などの純粋叙景が山水詩,農村風景を,その中で働く農民の姿を含めて歌うのが田園詩である。 山水田園詩は,自然の中に,人間界の苦悩と束縛とにわずらわされないユートピアが存在するという思想に基礎を置くもので,このような思想はすでに《論語》や《荘子》に見える,春秋戦国時代の隠者にあらわれている。…

【詩】より

…前者は田園詩人として日本でも広く知られるが,詩壇の主流の外にあった詩人で,その詩は平明な用語の裏に,実は深い思索を秘めている。後者は江南の山水の美をうたって,〈山水詩〉の創始者となった詩人である。北朝においてはみるべき作品はより少ない。…

※「山水詩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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