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出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
…解放後,省直轄市となり,別に九江県があり,県治は市の南西の沙河鎮に置かれている。廬山は中国有数の名勝地であり,また市内には能仁寺大勝塔,烟水亭などの古跡があり,県南部の馬回嶺には陶淵明の墓がある。もともと九江の名は,《尚書》禹貢にみえ,その解釈をめぐっては古くから多くの説があるが,一般には今の九江市の北,湖北省南東部の,多くの河川が長江に合流していた地域を指すものとされている。…
…詩について記述することはできても,詩を定義することはむずかしいといわれる。とりわけ日本語で〈詩〉といった場合には事情が複雑である。詩という呼称はもともと中国の文芸上の一様式をさすものであり,江戸時代までは詩といえばいわゆる漢詩をさしていたが,明治以降,西欧文芸におけるポエトリーpoetry(英語)またはポエジーpoésie(フランス語)の理念が導入された結果,現在では,詩といえば狭義には文芸の一部門としての新体詩およびそれ以後の近代詩,現代詩をさしながら,広義には言語芸術のうちで散文に対立する韻文芸術の総体を包括的にさすこともある言葉となった。…
…呉自牧の《夢粱録》によれば,これによって,陽九の厄(本来,世界の終末を意味する陰陽家の語)を消すという。ちなみに,東晋の陶淵明は菊と酒を愛した詩人として有名であり,重陽節との関係も深い。北宋以後,重陽節は菊花をめでる日ともなり,種類の飛躍的な増加とともに,菊の鉢を山や塔の形に陳列したり,展覧会が開かれたりした。…
…同時代の人からは特異な詩人として遇されていたが,唐・宋以降になってはじめて安定した高い評価を得た。《陶淵明集》5巻がある。死後靖節(せいせつ)と諡(おくりな)された。…
※「陶淵明」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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