山雀利根(読み)やまがらりこん

精選版 日本国語大辞典 「山雀利根」の意味・読み・例文・類語

やまがら‐りこん【山雀利根】

  1. 〘 名詞 〙 ( ヤマガラ一つの芸だけを覚えて、他にそれを応用できないところから ) 一つのことだけを知っていて、広く一般を知らないこと。応用する才能がないこと。小才だけがきいていること。また、その人。小利口。やまがらりこう。〔俳諧・世話尽(1656)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の山雀利根の言及

【ヤマガラ(山雀)】より

…その演目には,水くみ,宙返り,おみくじ引きなどがある。このように芸を覚える小利口な鳥として知られるので,こざかしいが実際の役には立たない者を評して〈山雀利根(やまがらりこん)〉といったりする。江戸時代の《飼籠鳥》に,山人はヤマガラを干して保存食にあてたとあるが,その肉はまずく,ふだんはこれを食することはなかったようである。…

※「山雀利根」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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