精選版 日本国語大辞典 「岩くだす」の意味・読み・例文・類語 いわ‐くだすいは‥【岩くだす】 枕 「畏(かしこ)し」にかかる。[初出の実例]「みかしほ 播磨速待(はやまち) 以播区娜輸(イハクダス) 畏(かしこ)くとも 吾(あれ)養はむ」(出典:日本書紀(720)仁徳一六年七月・歌謡)岩くだすの補助注記「くだす」については、(岩を上から)下(くだ)す意とする説と、(岩を)壊(くだ)す(「くだく」の変化したもの)意と解する説とがある。かかり方は、前者の意に解すれば、岩を上から落とすと危なく恐ろしいところから、後者の意に解すれば、岩を崩すと危なく恐ろしいところから、「畏し」にかかることになる。なお、書紀例の原文「区娜輸」を「区輸(くやす)」とする説もある。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例