岩橋小弥太(読み)イワハシ コヤタ

20世紀日本人名事典 「岩橋小弥太」の解説

岩橋 小弥太
イワハシ コヤタ

大正・昭和期の日本史学者 国学院大学名誉教授。



生年
明治18(1885)年10月11日

没年
昭和53(1978)年12月9日

出生地
大阪府東区(現・大阪市)

学歴〔年〕
国学院大学師範部国語漢文科〔明治40年〕卒

学位〔年〕
文学博士(国学院大学)〔昭和24年〕

主な受賞名〔年〕
紫綬褒章〔昭和39年〕

経歴
東京大学史科編纂官、国学院大学教授、明治大学教授、文化財専門審議会専門委員などを歴任主著に「日本芸能史」「日本の国号」「上代史籍の研究」「上代官史制度の研究」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の岩橋小弥太の言及

【不改常典】より

…《続日本紀》にみえる707年(慶雲4)の元明天皇即位の宣命に,〈関(かけまく)も威(かしこ)き近江の大津宮に御宇(あめのしたしろしめ)しし大倭根子天皇の,天地と共に長く日月と共に遠く,改るまじき常の典〉とみえるのが初見で,以後修飾は簡略になるが,聖武・孝謙の両天皇の即位宣命にみられる。これは古くは大化改新の詔,または天智天皇の制定した近江令を指すと解せられていたが,1951年に岩橋小弥太が,大化改新詔や,近江令を発展させた大宝令には皇位継承に関する規定のないこと,近江令は制定後改変され〈不改〉といえないことなどから,旧説を否定し,それらとは別に定めた皇位直系相続の制であるとした。その後,岩橋説をめぐり多くの論が出た。…

※「岩橋小弥太」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android