日本の褒章の一つ。第二次世界大戦後の1955年(昭和30)に褒章条例の一部が改正され、紫綬褒章を新設して、それまでは藍綬(らんじゅ)褒章に含まれていた学術、芸術、発明などの顕著な功績に対し、授与することになった。以後、ミニ文化勲章ともいわれ、毎年50名程度が受章してきた。2002年(平成14)8月の閣議決定「栄典制度の改革について」では、紫綬褒章の対象をスポーツ分野に広げ、それまでおおむね55歳以上とされてきた年齢制限も取り払った。その結果、オリンピックで金メダルを取るなど顕著な活躍をした若いスポーツ選手が受章するようになり、複数回の受章で、褒章ではなく飾版(しょくはん)を授与される選手も出ている。◇英訳名はMedal with Purple Ribbon。