紫綬褒章(読み)シジュホウショウ(その他表記)Medal with Purple Ribbon

デジタル大辞泉 「紫綬褒章」の意味・読み・例文・類語

しじゅ‐ほうしょう〔‐ホウシヤウ〕【紫×綬褒章】

学術芸術上の、発明改良創作などの業績の著しい人に授与される褒章。綬(リボン)は紫色。昭和30年(1955)制定

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精選版 日本国語大辞典 「紫綬褒章」の意味・読み・例文・類語

しじゅ‐ほうしょう‥ホウシャウ【紫綬褒章】

  1. 〘 名詞 〙 褒章の一つ。学術・芸術上の発明・改良・創作などの業績がある人に授与されるもの。綬(リボン)はむらさき色。昭和三〇年(一九五五)制定。

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知恵蔵 「紫綬褒章」の解説

紫綬褒章

日本の褒章の一つ。学術、芸術、技術開発等の功労者を対象とし、スポーツで顕著な業績を上げた人も含まれる。記章及びメダルの綬(リボン)は紫色。原則として、毎年春(4月29日付)と秋(11月3日付)の年2回、春秋叙勲と同日付けで授与される。審査などの政府事務は内閣府賞勲局が行い、日本国憲法により規定される国事行為として天皇が授与する。
1955年の褒章条例一部改正により、それまで藍綬(らんじゅ)褒章に含まれていた学術等の功労者への褒賞を分離し新設された。ミニ文化勲章ともいわれる。
対象がスポーツ分野に広げられたのは、2002年の閣議決定栄典制度改革について」によるもので、それまで原則として55歳以上とされてきた年齢制限も撤廃され、03年秋の褒章から年齢に関係なく授与されるようになった結果、若いスポーツ選手なども多く受章するようになった。
14年春の褒章では23人に紫綬褒章が授与され、同年2月に開催されたソチオリンピックで金メダルを獲得したフィギュアスケート羽生結弦、3月のソチ・パラリンピックで二つの金メダルを獲得したアルペンスキーの狩野亮らが受章した。パラリンピック選手の受章は初めてである。
同種類の褒章を複数回授与される場合は、褒章に代えて飾版(しょくはん=金属製の細長い飾り板。銀と金がある)が授与され、綬に付加される。スポーツの分野では、体操の鹿島丈博、水泳の北島康介、柔道の谷亮子が、銀の飾版を授与されている。

(葛西奈津子  フリーランスライター / 2014年)

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勲章・褒章がわかる事典 「紫綬褒章」の解説

しじゅほうしょう【紫綬褒章】

日本の褒章の一つ。第二次世界大戦後の1955年(昭和30)に褒章条例の一部が改正され、紫綬褒章を新設して、それまでは藍綬(らんじゅ)褒章に含まれていた学術、芸術、発明などの顕著な功績に対し、授与することになった。以後、ミニ文化勲章ともいわれ、毎年50名程度が受章してきた。2002年(平成14)8月の閣議決定「栄典制度の改革について」では、紫綬褒章の対象をスポーツ分野に広げ、それまでおおむね55歳以上とされてきた年齢制限も取り払った。その結果、オリンピックで金メダルを取るなど顕著な活躍をした若いスポーツ選手が受章するようになり、複数回の受章で、褒章ではなく飾版(しょくはん)を授与される選手も出ている。◇英訳名はMedal with Purple Ribbon。

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百科事典マイペディア 「紫綬褒章」の意味・わかりやすい解説

紫綬褒章【しじゅほうしょう】

1955年学術・芸術上の発明・改良・創作に関し事績の著しい者を表彰するために制定された褒章。
→関連項目褒章松田トシ

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「紫綬褒章」の意味・わかりやすい解説

紫綬褒章
しじゅほうしょう

褒章

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「紫綬褒章」の意味・わかりやすい解説

紫綬褒章
しじゅほうしょう

栄典制度」のページをご覧ください。

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