岩瀬渡(読み)いわせのわたり

日本歴史地名大系 「岩瀬渡」の解説

岩瀬渡
いわせのわたり

歌枕地名。神通川を河口付近では岩瀬川と称したらしく、「八雲御抄」に岩瀬川は大和・越中両国にあると注記されている。また慶長一六年(一六一一)一〇月二〇日の西岩瀬村詮議書(三州地理雑誌)には西岩瀬川の名でみえる。その渡河地点を岩瀬渡と称し、「夫木抄」にもこの渡りを詠んだ四首が収録されている。天喜元年(一〇五三)八月の「越中守源頼家歌合」に、「石西渡」として「あまそきに雪ふりつめる舟をみて渡りがたきはいはせなりけり」「風さむみ冬はいはせの渡にてをちの舟まつほどぞわりなき」の歌がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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