越中(読み)エッチュウ

精選版 日本国語大辞典 「越中」の意味・読み・例文・類語

えっちゅうヱッチュウ【越中】

  1. [ 1 ] 北陸道七か国の一国。天武天皇のとき、越国(こしのくに)が三分されてできた。鎌倉時代は比企・名越氏が守護となり、室町時代畠山氏所領。その後豊臣秀吉が支配し、江戸時代は富山藩前田氏の領有となる。廃藩置県後、富山県ついで新川県となり、一時石川県に合併されたが、明治一六年(一八八三)富山県が再び置かれた。
  2. [ 2 ]えっちゅうふんどし(越中褌)」の略。
    1. [初出の実例]「さる者絹三尺もとめ、はだの帯にいたし、絹の下の帯をよろこびありく。さる人とはれけるは、かがかとといければ、いや、ゑっ中といふた」(出典:咄本・露新軽口ばなし(1698)五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android