コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

八雲御抄 やくもみしょう

5件 の用語解説(八雲御抄の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

八雲御抄
やくもみしょう

鎌倉時代前期の歌学書。原名『八雲抄』。順徳天皇編著。6巻。承久の乱 (1221) 以前に稿本はできていたが,乱に敗れて佐渡に遷幸後改訂を加え,院の最晩年に完成したと考えられる。和歌の六義になぞらえて6巻から成る。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

やくもみしょう〔やくもみセウ〕【八雲御抄】

鎌倉初期の歌学書。6巻。順徳天皇著。成立年未詳。古来の歌学・歌論を系統的集大成したもの。八雲抄。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

やくもみしょう【八雲御抄】

鎌倉前期の歌論。順徳天皇著。承久の乱(1221)ころ原形が成った草稿本と,加筆訂正して藤原定家に書き送られた精撰本とがある。歌の種類や制約(正義部),歌合や撰集の先例(作法部),歌に詠むべきことば(枝葉部),歌やことばの解釈(言語部),歌論(用意部)などについて述べ,6部6巻から成る。幽玄を賞揚している点,従来の歌学書を集大成した点に特色を有し,後世の歌学に大きな影響を与えた。【赤瀬 知子】

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

やくもみしょう【八雲御抄】

歌学書。六巻。順徳院著。鎌倉初期の成立。正義・作法・枝葉・言語・名所・用意の六部より成る。それまでの歌学・歌論を組織的に集大成したもの。八雲抄。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

八雲御抄
やくもみしょう

鎌倉初期の歌学書。順徳(じゅんとく)天皇の著作。1221年(承久3)より前から執筆、承久(じょうきゅう)の乱(1221)後、佐渡の配所で手を加えてまとめられた。六巻。草稿本と再撰(さいせん)本とがあり、内容も若干の相違がある。巻一は正義部(六義や歌体、歌病(かへい)などの解説)、巻二は作法部(歌合、歌会や撰集などの作法に関する知識、記録を集めたもの)、巻三は枝葉部(天象、地儀以下17部についてことばをあげ、解説を加えたりしたもの)、巻四は言語部(世俗言=普通のことば、由緒言=由緒あることば、料簡言=難解なことばの三つをたてて多くのことばを解説)、巻五は名所部(名所の場所や出典を示したもの)、巻六は用意部(著者の歌論の披瀝(ひれき))。古代歌学の集大成であるとともに中世歌論の基盤となった名著で、いまでは散逸した書からの引用も多く、資料的価値も絶大である。[井上宗雄]
『久曽神昇著『校本 八雲御抄とその研究』(1939・厚生閣)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の八雲御抄の言及

【歌論】より

…ただ,平安朝時代の美的理念をあらわす批評語であった〈あはれ〉〈たけ高し〉〈をかし〉等と比べると,〈幽玄〉〈有心〉はいちじるしく内面化の傾向を強め,思想性を濃厚にもつ点で中世的理念としての特色をもつのであって,その点を考慮に入れれば,鵜鷺系歌論書に論じられた〈幽玄〉〈有心〉もまた,歌論史の大筋をたどる上で重要な意義をもったのであった。《後鳥羽院御口伝(ごくでん)》,順徳院《八雲御抄(やくもみしよう)》は,俊成,定家の論を踏まえつつ,歌人論,作品論にあらたなる展開を示している点で注目され,鴨長明《無名抄(むみようしよう)》も,〈幽玄〉に言及している。 その後,定家の子の為家の《詠歌一体(えいがいつてい)》(偽書説もある)が平淡美を主唱し,京極為兼の《為兼卿和歌抄》が〈心のままに詞の匂ひゆく〉表現をよしとして,いっそうの心の重視を説いた。…

【てにをは】より

… 〈て,に,を,は〉の4語は古く《万葉集》にも,その文法的機能の特性がすでに意識されていたことを示す歌がみえ,今日でも使用度数のひじょうに大きい助詞であって,〈をこと点〉の点図中の主要位置を占め,1類の語の代表としてよばれるのは不思議でない。漢文訓読に際して発したのであるが,鎌倉時代には順徳院の《八雲御抄(やくもみしよう)》のように,歌学上の術語として助詞や助動詞の用法の適否を論ずるのにこの名を用いることになったのである。藤原定家の著と伝えられてきたが,鎌倉末期か室町初期の成立とみられる《手爾葉大概抄(てにはたいがいしよう)》は,語を〈手爾葉〉と〈詞〉とに大別し,対比させている点が注目される。…

※「八雲御抄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

八雲御抄の関連キーワード修明門院順徳天皇東一条院佐渡院後鳥羽院御口伝東御方(1)藤原光経(2)藤原光俊慶子女王(2)藤原師経

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone