普及版 字通 「嵎」の読み・字形・画数・意味


12画

(異体字)
12画

[字音] グウ・グ
[字訓] くま

[説文解字]

[字形] 形声
声符は禺(ぐ)。禺に隅隈の意があり、山隅を嵎という。〔説文〕九下に「封嵎の山は・楚のに在り。汪(わうばう)の國なり」と山名に解し、〔国語、魯語下〕「(防風氏は)汪氏の君なり。封嵎の山を守るなり」という。嵎夷・嵎谷は日の出入するところ、神話的な雰囲気をもつ字。字はまたに作る。

[訓義]
1. 山のくま。
2. 封嵎の山。
3. 高くけわしい山のさま。
4. 隅と通じ、すみ。

[語系]
嵎・隅ngioは同声。ともに僻隅の意をもつ字。地の僻隅は神異の住むところ、四の地である。

[熟語]
嵎夷・嵎嵎角・嵎嵎嵎
[下接語]
海嵎・荒嵎・高嵎・山嵎・東嵎・封嵎

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android