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左道密教 さどうみっきょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

左道密教
さどうみっきょう

インド密教の一派。人間の煩悩愛欲は尊重されるべきであるという思想を背景として,ヒンドゥー教の性的結合を絶対視するタントラ教の影響を受けて成立した (8世紀) 。その創始者はインドラブーティといわれているが,9世紀以後特に盛んになった。 12世紀末にイスラム教徒によって本拠地ビクラマシーラ寺院などが破壊され解体した。

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世界大百科事典内の左道密教の言及

【密教】より

…神秘的合一)の論理に基づいて,三密加持,すなわち,自己の身体的動作によって諸尊の動作を模し(羯摩(かつま)印),口にそれらの真言を誦し(法印),意にそれらを象徴する形象(三昧耶形(さんまやぎよう))を観想し(三昧耶印),かくて自己を実在界(仏の世界)の一個の象徴(大印,マハームドラーmahāmudrā)と化することによって即身成仏をはかるもので,純然たる密教を実現している。 タントラ仏教はかの世界の女性原理を般若波羅蜜(仏母,すなわち悟りを生む智恵)として認識し,それを生身の女性(大印)と同置し,それと性的に瑜伽(合一)することによって中性的真実在の現成(悟り)を期するもので,通常は左道密教として嫌悪されるが,その本質はインド的精神性の原点への復帰現象とみなしうる面をもつ。なお,密教に対して,大乗よりもすぐれたという意味の金剛乗(バジュラヤーナVajrayāna)という呼称が用いられることがあるが,これは日本密教では純密を指し,チベット密教ではタントラ仏教がそのように自称するものである。…

※「左道密教」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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