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思想 しそうthought; Gedanke; pensée

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

思想
しそう
thought; Gedanke; pensée

広くは精神の活動全般をさすが,一般には感情や意志に対して思考的現象をいう。より厳密には総合的な認識対象を理解する悟性ないし理性の働き,またはこのように理解されたかぎりでの対象をも意味する。唯物史観においては経済,生産構造などの下部構造に対して,観念,法律,科学哲学芸術などの上部構造である社会的意識の総体をいう。

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デジタル大辞泉の解説

し‐そう〔‐サウ〕【思想】

[名](スル)
心に思い浮かべること。考えること。考え。「新しい思想が浮かぶ」
「普天下の人をして自由に―し」〈中村訳・自由之理
人生や社会についての一つのまとまった考え・意見。特に、政治的、社会的な見解をいうことが多い。「反体制思想を弾圧する」「末法(まっぽう)思想」「危険思想
哲学で、考えることによって得られた、体系的にまとまっている意識の内容をいう。

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世界大百科事典 第2版の解説

しそう【思想】

岩波書店刊行の哲学,社会科学を中心とする学術・思想雑誌。1921年10月,和辻哲郎主幹として創刊された。それは先に同じ岩波書店から阿部次郎を主幹として刊行された《思潮》(1917‐19)を引き継ぎ,〈時流に媚びずしかも永遠の問題に一般の読者を近づけようとする雑誌〉(発刊の辞)として,折からの大正教養主義思潮を代表する雑誌となった。その後,高橋穣(ゆたか),三木清林達夫,谷川徹三らが編集に参加し,大正・昭和期の時代思潮を映しながら,日本の代表的学術・思想雑誌として今日に及んでいる。

しそう【思想】

一般に,哲学や文学,芸術,あるいは政治や社会認識,宗教や科学など,さまざまな分野の知識体系と,その根底にある総合的な観念体系を指していう。この根底的観念体系は,行為したり,話したり,書いたりする人間の表現活動のすべて,すなわちまた,知的な思考活動だけでなく想像力や感情をも含む人間の心の働きの表出のすべてであるが,単なる断片(想念)ではなく,人間が生きる世界と,そこでの人間の生き方に関する,なんらかの程度で組織立った(体系的な)理解の仕方である。

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大辞林 第三版の解説

しそう【思想】

人がもつ、生きる世界や生き方についての、まとまりのある見解。多く、社会的・政治的な性格をもつものをいう。
〘哲〙 〔thought〕 単なる直観の内容に論理的な反省を施して得られた、まとまった体系的な思考内容。
考えること。考えつくこと。 「道上に於て、-することあれば、これを記録せり/西国立志編 正直

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世界大百科事典内の思想の言及

【岩波書店[株]】より

…その後,西田幾多郎,阿部次郎,安倍能成らの協力によって15年《哲学叢書》を刊行し,大正年間には40点を超えた。この成果に立って21年学術雑誌《思想》を刊行する。このような出版活動は,大正期における教養主義的風潮を背景としていたが,岩波は新しい知識階級の形成を志向することになる。…

【思想】より

岩波書店刊行の哲学,社会科学を中心とする学術・思想雑誌。1921年10月,和辻哲郎を主幹として創刊された。…

【林達夫】より

…その後この住居を離れたのは,晩年の短いヨーロッパ旅行(1971‐72)だけであった。1927‐28年第1次《思想》の編集,次いで29‐45年和辻哲郎,谷川徹三とともに第2次《思想》の編集に従い,〈《思想》をやわらげなきゃならない〉〈学問と学問の垣根をとってインターになる,そういうことをやらなくちゃいけない〉(《著作集》VI)の方針で通した。 文芸復興期の研究では,主として科学技術的な面を扱った《発見と発明との時代》(1927),主として人文主義を論じた《文芸復興》(1928)が戦前の仕事であり,その経済的背景を分析した《ルネサンスの母胎》(1950)と,政治的・社会的功罪を説く《ルネサンスの偉大と頽廃》(1951)が戦後の仕事であり,見事に相互補完的である。…

※「思想」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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