巨勢川(読み)こせがわ

日本歴史地名大系 「巨勢川」の解説

巨勢川
こせがわ

曾我川の上流、御所市大字戸毛とうげ古瀬こせなどいわゆる巨勢谷の部分をさす。「大和志」は「戸毛渓」と記し、さらに上流を重阪川ともいう。「万葉集」巻七に

<資料は省略されています>

があり、「去来率去河」は奈良市を流れるいさ川をさす。しかし「万葉集」の古訓には、これを「コチコセカハ」と訓ずるものがあり、歌学書「五代集歌枕」は「こせがは」の項に右の歌を証歌としてあげる。すなわち異訓によって「巨勢野(歌枕)を流れる曾我川上流を連想したものであろう。また「万葉集」巻一二には

<資料は省略されています>

があり、能登瀬川の所在は未詳であるが、滋賀県坂田郡近江町大字能登瀬にあてる説がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android