差鴨居(読み)さしかもい

精選版 日本国語大辞典 「差鴨居」の意味・読み・例文・類語

さし‐かもい ‥かもゐ【差鴨居】

〘名〙 普通より背の高い鴨居両端を柱に枘差(ほぞさ)しにする。柱間が一間半以上のとき、鴨居が下がらないように、また、柱を固めるために用いる。〔日本建築辞彙(1906)〕

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デジタル大辞泉 「差鴨居」の意味・読み・例文・類語

さし‐がもい〔‐がもゐ〕【差×鴨居】

《「さしかもい」とも》柱に枘差ほぞさしにした背の高い鴨居。

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世界大百科事典(旧版)内の差鴨居の言及

【鴨居】より

…細木を打ち付けて溝を造るものもあり,これを付溝(つけみぞ)といい,細木を付樋端(つけひばた)という。丈が幅より大きく(20~60cmほど),束(つか)を立てて上方の荷重を受けたりするものを差鴨居(さしがもい)または差物という。これは柱を省略して開口部を広く取るためと,柱間を固めるための構造材でもあり,近世の民家や寺院の庫裏(くり)などに多用され,時代が下るほど丈が高くなる傾向がみられる。…

※「差鴨居」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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