市売(読み)いちうり

精選版 日本国語大辞典 「市売」の意味・読み・例文・類語

いち‐うり【市売】

〘名〙 商品市場に出して売りさばくこと。
今堀日吉神社文書‐(享禄三年頃)(1530頃)近江五ケ所商人等申状「市売・里売迄、悉差別次第、商買道の古実に候」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の市売の言及

【せり(糶∥競り)】より

…この両者の方法を取り入れ,多数の売手と多数の買手が互いに有利な値段を求めてせり合って値段を決める方式を競売買(きようばいばい)と呼び,商品取引所での中心的な売買仕法である。 せり売りは品質差のある商品を大量に,しかもすばやく取引する取引仕法として発達し,卸売市場での生鮮食料品のほか,たとえば製材品についても製材所から委託された問屋が一定の手数料を取って材木店(小売店)にせり売りする市売(いちうり)方式が行われている。 せり売りに対し,1人の売手と1人の買手が話合いで取引するのを相対(あいたい)売買と呼び,取引量や互いの信用状態によってその値決めはばらつくことが多い。…

※「市売」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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