市野割村
いちのわりむら
[現在地名]春日部市一ノ割一―四丁目・備後東一丁目・一ノ割
西谷原新田の東の沖積地に位置する。北東の粕壁宿境から東の備後村境まで日光道中が通る。埼玉郡新方領に属した(風土記稿)。鎮守香取社へ末太郎という人物から寄進された享徳三年(一四五四)の鰐口(風土記稿)には「一披目」、当地の円福寺住職祖岌が文禄元年(一五九二)に記した縁起(同寺蔵)には「一割目」とみえる。岩付城(現岩槻市)城主太田氏房の家臣井上将監が氏房没落後に当地で帰農したという(風土記稿)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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