帆掛ける(読み)ほかける

精選版 日本国語大辞典 「帆掛ける」の意味・読み・例文・類語

ほ‐か・ける【帆掛】

  1. 〘 自動詞 カ行下一段活用 〙
  2. 帆を張る。風に乗って走る。すいすいと進む。
    1. [初出の実例]「走にも道のはかこそ行やらね 帆かけし舟に塩やむくらん〈一正〉」(出典:俳諧・犬子集(1633)一五)
  3. あわてて逃げ出す。尻に帆を掛ける。帆をかける。
    1. [初出の実例]「追手に帆掛(ホカケ)て走る舩蒸気の車の」(出典:寄笑新聞(1875)〈梅亭金鵞〉七号)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

放射冷却

地表面や大気層が熱を放射して冷却する現象。赤外放射による冷却。大気や地球の絶対温度は約 200~300Kの範囲内にあり,波長 3~100μm,最大強度の波長 10μmの放射線を出して冷却する。赤外放射...

放射冷却の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android