帆掛(読み)ほかける

精選版 日本国語大辞典 「帆掛」の意味・読み・例文・類語

ほ‐か・ける【帆掛】

〘自カ下一〙
① 帆を張る。風に乗って走る。すいすいと進む。
※俳諧・犬子集(1633)一五「走にも道のはかこそ行やらね 帆かけし舟に塩やむくらん〈一正〉」
② あわてて逃げ出す。尻に帆を掛ける。帆をかける。
※寄笑新聞(1875)〈梅亭金鵞〉七号「追手に帆掛(ホカケ)て走る舩蒸気の車の」

ほ‐かけ【帆掛】

〘名〙
① 船に帆布(ほぬの)をかけること。
② 「ほかけぶね(帆掛船)」の略。〔倭語類解(17C後‐18C初)〕

ほ‐がかり【帆掛】

〘名〙 和船木割法の一方式。帆一反を基準として船の各部分に用いる材の寸法割合を決めたもの。帆装・舵関係の木割に主用されるが、尋(ひろ)掛り・櫓掛りとともに中世末期以来、木割法の基本をなした。帆積りともいう。〔和漢船用集(1766)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「帆掛」の意味・読み・例文・類語

ほ‐かけ【帆掛(け)】

船に帆を掛けること。
帆掛け船」の略。

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