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梅亭金鵞 ばいていきんが

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

梅亭金鵞
ばいていきんが

[生]文政4(1821).3.30. 江戸
[没]1893.6.30. 東京
江戸時代後期~明治の滑稽本人情本作者。本名,瓜生政和 (うりゅうまさやす) 。通称,熊三郎。柳剛流の剣客吉田勝之丞の次男で,みずからも剣豪。松亭金水の門に入り,戯作に筆を染め,滑稽本『七偏人』 (1857~63) で名をなし,維新後も雑誌『団団珍聞 (まるまるちんぶん) 』などに拠り戯文を著わした。

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デジタル大辞泉の解説

ばいてい‐きんが【梅亭金鵞】

[1821~1893]江戸末期・明治初期の戯作者。江戸の人。本名、瓜生政和。滑稽本「七偏人」、人情本「柳之横櫛」などを執筆。維新後は風刺雑誌「団団珍聞(まるまるちんぶん)」の主筆として活躍。

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百科事典マイペディアの解説

梅亭金鵞【ばいていきんが】

幕末・明治の戯作(げさく)者。本名瓜生政和。江戸の柳剛流の剣客。松亭金水に入門。勧善懲悪表看板とする人情本と滝亭鯉丈(りゅうていりじょう)調の滑稽(こっけい)本を著す。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

梅亭金鵞 ばいてい-きんが

1821-1893 幕末-明治時代の戯作(げさく)者。
文政4年3月生まれ。柳剛流の剣術家。幕臣瓜生(うりゅう)家の養子となり,のち松亭金水(しょうてい-きんすい)に入門,人情本「柳之横櫛(よこぐし)」や滑稽(こっけい)本「七偏人」などをかく。維新後は滑稽風刺雑誌「団団珍聞(まるまるちんぶん)」の主筆となり,「驥尾団子(きびだんご)」を創刊。明治26年6月30日死去。73歳。江戸出身。本姓は吉田。名は政和(まさやす)。通称は熊三郎。

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朝日日本歴史人物事典の解説

梅亭金鵞

没年:明治26.6.30(1893)
生年:文政4.3.30(1821.5.2)
幕末の滑稽本作者,明治文明開化期の滑稽雑誌の主筆。本姓吉田,のち瓜生氏。名は政和,通称熊三郎。滑稽本『茶番今様風流』(1849),人情本『柳横櫛』『春宵新話風見草』(刊年未詳)の著があり,幕末の茶番趣味の世相を戯画化した娯楽作品『七偏人』(1857~63)が代表作。明治になって橋爪錦造の変名で滑稽小説シリーズ『寄笑新聞』を刊行し,また滑稽雑誌『団団珍聞』の主筆となった。雑誌『驥尾団子』を創刊,同誌に連載した滑稽小説『妄想未来記』では自由民権運動など新時代の世相を戯画化した。幕末の文芸の手法を明治の出版界へ持ち越した人物である。<参考文献>興津要『異端のアルチザンたち』

(本田康雄)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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世界大百科事典 第2版の解説

ばいていきんが【梅亭金鵞】

1821‐93(文政4‐明治26)
幕末の滑稽本作者。本名は瓜生和晴。柳剛流の剣客であったが,25歳で瓜生家の養子となり,戯作を志して松亭金水に入門した。人情本に《柳之横櫛(やなぎのよこぐし)》《春宵風見草(しゆんしようかざみぐさ)》(ともに刊年未詳)があるが,代表作は滑稽本《七偏人(しちへんじん)》(5編15冊,1857‐63)である。滝亭鯉丈(りゆうていりじよう)作《花暦八笑人《滑稽和合人》にならって,江戸末期の遊民の頽廃的生活を描くもので,あくどいくすぐりによる笑いを打ち出している。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

梅亭金鵞
ばいていきんが
(1821―1893)

江戸末期から明治への転換期の代表的戯作(げさく)者。本名瓜生政和(うりうまさやす)、通称熊三郎。江戸両国の剣客吉田勝之丞の次男として生まれ、江戸若手剣客中の雄とうたわれた。瓜生家の養子になったのち、戯作者松亭金水(しょうていきんすい)門下になり、『柳之横櫛(やなぎのよこぐし)』などの人情本も執筆したが、自分たち戯作者グループの遊戯生活に取材した滑稽(こっけい)本『妙竹林話七偏人(しちへんじん)』(初編、1857)によって幕末戯作界に地位を確立した。明治にはいり、『西洋新書』『西洋見聞図解』などの西洋紹介書を刊行し、橋瓜錦造の変名で世相風刺戯作『寄笑(きしょう)新聞』を執筆ののち、『団団珍聞(まるまるちんぶん)』『驥尾団子(きびだんご)』などの戯作雑誌に関係し、滑稽小説や戯文を執筆した。[興津 要]
『興津要著『異端のアルチザンたち』(1972・読売新聞社)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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