最新 地学事典 「希ガス熱年代学」の解説
きガスねつねんだいがく
希ガス熱年代学
noble gas thermochronology
放射壊変によって生じる40Arや4Heなどの希ガス娘核種を用いて,地質学的な時間スケールにおける熱履歴を解明する学問分野。希ガス娘核種は,親核種である40Kや238U・232Th等よりも熱拡散によって鉱物中から散逸しやすいため,岩石形成後に試料が二次的に加熱されると,年代経過とともに蓄積された娘核種が散逸し,年代値のゼロリセットが起こる場合がある。この特性を利用して,加熱または冷却などの熱イベントの年代決定に広く適用されている。参考文献:末岡茂ほか(2019) 地学雑誌,Vol.128:707
執筆者:田上 高広
参照項目:熱年代学
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

