最新 地学事典 「熱年代学」の解説
ねつねんだいがく
熱年代学
thermochronologya
年代測定法ごとに対象となる系の閉鎖温度が異なるため,同じ試料(鉱物・岩石など)を各種の年代測定法で測定して得られる年代がそれぞれ異なる(不一致年代)ことを利用し,各試料が代表する部分の熱履歴を調べる研究分野。冷却速度が遅い火成岩の場合,その不一致年代から岩体の冷却史を知ることができる。また,変成作用などにより途中で高温になる経過も,種々の年代決定を組み合わせることにより推定することができる。FT法では,飛跡は温度だけの影響で短縮したり飛跡数を減らすので,岩体の熱史を詳しく調べるのに役立つ。
執筆者:西村 進
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

