広島針(読み)ひろしまはり

事典 日本の地域ブランド・名産品 「広島針」の解説

広島針[工芸用具・工芸材料]
ひろしまはり

中国地方、広島県の地域ブランド。
広島県で製造された縫針待針ミシン針・かぎ針・編物針。広島針の歴史は、約300年前に広島藩主の浅野家が長崎から連れてきた針職人・木屋治左衛門によって創設された製針業に始まる。下級武士の手内職として普及し、みすや針の名で全国に販売されていた。明治時代末期に機械化に成功し第1次世界大戦時は中国をはじめ東南アジア・アメリカにも輸出していた。現在、国内生産量は縫針・待針ともに上位。その生産量の約70%は海外に輸出されており、品質は世界的に認められている。2008(平成20)年4月、特許庁の地域団体商標に登録された。商標登録番号は第5124410号。地域団体商標の権利者は、広島県針工業協同組合。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報