待針(読み)マチバリ

デジタル大辞泉 「待針」の意味・読み・例文・類語

まち‐ばり【待(ち)針】

裁縫で、縫い合わせる布をとめたり、縫い止まりのしるしとして刺したりする針。頭に糸を通す穴がなく、プラスチックの玉などがつけてある。小町針
[類語]縫い針留め針綴じ針編み針棒針鉤針編み棒

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「待針」の意味・読み・例文・類語

まち‐ばり【待針】

  1. 〘 名詞 〙 裁縫で、縫う前に布をとめておいたり、縫いどめ・くけどめのしるしにさしたりする針。ふつう頭に小さな玉などがついている。
    1. [初出の実例]「たて置や千代をまち針門の松〈員成〉」(出典:俳諧・続山の井(1667)春上)

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世界大百科事典(旧版)内の待針の言及

【針】より

…針の種類,糸や布との関連については表1,表2,表3を参照されたい。特殊針には用途によってししゅう針(日本ししゅう用,フランスししゅう用がある),毛糸とじ針,布団針,針頭にセルロイドや小さいガラス玉のついた待針(まちばり)(縫い印や,布が狂わないようとめる),畳用の畳針などがある。【村下 重夫】
【民俗】

[日本]
 針は裁縫道具であるだけでなく,呪具でもあった。…

※「待針」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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