学◆Eurypterida 英◆eurypterid
別名ウミサソリ類。オルドビス紀~ペルム紀に繁栄した節足動物門鋏角亜門の一目。EurypterinaとStylonurinaの2亜目からなる。約250種。体は前体と後体に分けられる。前体は1枚の背甲に覆われ,背側には発達した複眼(側眼),腹側には1対の鋏角と5対の付属肢をもつ。Eurypterinaの多くの種では,最後部の付属肢がパドルのように発達した先端部をもつ遊泳脚となる。後体は伸長し,12節(あるいは13節)に分節する。海域~淡水域まで生息し,ほとんどが遊泳性か底生の捕食者だったと考えられている。推定体長2.5mに達する種もいる。
執筆者:田中 隼人
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…オオサソリともいう。節足動物広翼目Eurypteridaの化石動物で,体は長く,外皮はキチン質よりなる。頭胸部(前体)はかなり大きく,上面は背甲でおおわれ,各1対の単眼と複眼がある。腹側には6対の肢があり,第1肢は口の前にあり鋏肢(きようし)をなす。第2肢が捕獲肢をなすものもあるが,多くのものは第2~6肢が歩脚で,第6肢が最も大きく,遊泳や砂泥を掘るのに適するものが多い。腹部は後ろに細くなる12の体節よりなり,7節の前腹部(中体)と5節の後腹部(後体)にわかれる。…
…全長3cmに満たない小型のものから,アフリカのダイオウサソリのように17.5cmに達するものまである。
[地球上への出現]
今から2億~5億年前の古生代には,広翼類(オオサソリ類)という体長が1~3mもあるサソリに似た動物が海中に生息していた。これは二畳紀に絶滅してしまったが,現在のサソリはこの類と共通の祖先をもつものらしく,シルル紀(3億~4億年前)のころに小型化して陸上生活に移った。…
…【武田 正倫】
【化石と系統】
もっとも古い節足動物化石は,約7億年前の先カンブリア時代末期(あるいは始カンブリア紀Eocambrianと呼ばれることもある)からすでに知られているが,キチン質や石灰質など硬組織をもつようになったのは,約6億年前のカンブリア紀初期からであり,三葉虫類や三葉形類が代表的である。古生代には,三葉虫類をはじめ,やはり絶滅節足動物である広翼類Eurypteridaや古型貝形虫類であるレペルディシア類Leperditiidaやパレオコパ類Palaeocopaなどが全盛をきわめ,多くの示準化石を輩出している。広翼類はシルル紀からデボン紀にかけておおいに栄え,体長2mを超えるものも出て史上最大の節足動物になった。…
※「広翼類」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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