庄林村(読み)しようばやしむら

日本歴史地名大系 「庄林村」の解説

庄林村
しようばやしむら

[現在地名]大野市庄林・西市にしいち

赤根あかね川右岸にあり、東は中津川なかつがわ村。中世牛原うしがはら庄の一部であった。また文明九年(一四七七)七月一四日付朝倉光玖安堵状(洞雲寺文書)には「大野郡内庄林小林寺領」とあり、明応三年(一四九四)五月の洞雲寺領目録(同文書)には「庄林泉応名」、洞雲寺隔庵領目録(同文書)の永正一二年(一五一五)二月九日の項には「庄林三郎丸名」などとある。

慶長一一年(一六〇六)頃の越前国絵図に高一二〇四・二四石とあり、正保郷帳によれば田方一千一三一石余・畠方七二石余。寛永元年(一六二四)福井藩領より大野藩領となる。

越前地理指南」は枝村として西市を記し、元禄郷帳は庄林村高九七〇石余、「庄林村枝郷西市村」に高二三三石余を記し、一七世紀末頃分村したと推定される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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