床自物(読み)とこじもの

精選版 日本国語大辞典 「床自物」の意味・読み・例文・類語

とこ‐じもの【床自物】

〘名〙 (「じもの」は、…のようなもの、…であるものの意を表わす接尾語) 床のようなもの。副詞的に用いられて、床のように。
万葉(8C後)五・八八六「玉桙の 道の隈廻に 草手折り 柴取り敷きて 等許自母能(トコジモノ) うち臥(こ)い伏して 思ひつつ 歎き伏せらく」
[補注]挙例は、古写本に「等計自母能(トケジモノ)」とあるが、「計」を「許」の誤りとする説による。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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