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張璪 ちょうそうZhāng Zǎo

世界大百科事典 第2版の解説

ちょうそう【張璪 Zhāng Zǎo】

中国,唐中期の画家。生没年不詳。字は文通。呉郡(江蘇省蘇州)の人。官は検校祠部員外郎,塩鉄判官に至った。樹石,山水を得意とし,禿筆(とくひつ)だけを用いたり,手で画絹をこすったり,また一時に2本の筆を操ったといい,とくに松の表現にすぐれ,水墨によって激しく傲(おご)り凌(しの)ぐさまにかき,迫真性を極めていた。張彦遠は,樹石画は張璪によって頂点に達したという。また畢宏(ひつこう)に答えた〈外は造化を師とし,内は心源に得たり〉の言葉は有名である。

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世界大百科事典内の張璪の言及

【樹法】より

…樹木は人物・山水・花鳥画の重要な構成要素であり,古来多くの画法が発明された。唐の韋偃(いえん)は竜をかたどった松,張璪は孤高におごる松,宋の李成・郭熙は君子を象徴すると同時に奇怪な寒林,米友仁は無根樹,馬遠は車輪蝴蝶の松,元の倪瓚(げいさん)はまばらな蕭散とした雑樹をかいた。また根,幹,枝,葉の各部も多様に分かれ,根は露根,枝は鹿角,蟹爪,葉は点葉,夾葉などの画法があった。…

【水墨画】より

…中世絵画にあっては人物画が主題の中心を占め,山水画が独立して描かれることはまれで,山水や樹石は人物画の背景として図式的・装飾的に描かれるのが普通であった。山水画が写実的になったのは盛唐になってからで,張彦遠は呉道玄や李思訓・李昭道父子によってそのような変革が達成されたというが,さらにすすんだ山水画が,破墨を用いる張璪や王維,潑墨を用いる王黙らによって描かれた。 潑墨とは墨をはねちらすこと,破墨とはおそらく画面の素地を塗り残して外暈(そとぐま)で山や雲を描くことではないかと思われるが,このような技法は公衆の面前で制作過程を誇示するため,はだぬぎになり酒をあおって手足や頭髪に墨をつけ,それを踊歌しつつ画面にぬりたくるといった奇矯なやり方で発揮されることもあったらしく,張彦遠は王黙について風顚酒狂といっている。…

※「張璪」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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