精選版 日本国語大辞典 「徒惚」の意味・読み・例文・類語
あだ‐ぼれ【徒惚】
- 〘 名詞 〙
- ① 思いをかけても、そのかいのない恋をすること。また、その恋。
- [初出の実例]「あだぼれして、此長作は捨られた」(出典:浄瑠璃・生玉心中(1715か)上)
- ② 浮気心から恋をすること。また、その恋。かりそめの恋。
- [初出の実例]「讒言やをのが驕を思ふらん ぬしある袖をしたふあだぼれ〈昌房〉」(出典:俳諧・誹諧独吟集(1666)下)
敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...