心太売(読み)ところてんうり

精選版 日本国語大辞典 「心太売」の意味・読み・例文・類語

ところてん‐うり【心太売】

  1. 〘 名詞 〙 心太を売り歩くこと。心太を売り歩く商売。また、その人。こころぶとうり。
    1. [初出の実例]「寒きあらしに凝海藻(トコロテン)売 常にない滝の流れをうつされて」(出典:俳諧・西鶴大矢数(1681)第三四)

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世界大百科事典(旧版)内の心太売の言及

【心太】より

…平安京の東西の市には〈心太〉があったが,この店のほかに〈海藻〉〈海菜〉もあったことからすると,この心太店はあるいはテングサ屋ではなくて,現在同様に加工されたところてんを売っていたのかもしれない。《七十一番職人歌合》には女のところてん売が登場し,ところてん突きで突き出している姿が描かれているが,彼女の詠んだ歌には〈こころぶと〉を〈こころてい〉とあり,この〈こころてい〉が変じて〈ところてん〉になったと,荻生徂徠はいっている。ところてんは,めん(麵)状に突き出したものに酢じょうゆ,からしじょうゆ,砂糖みつなどをかけて食べ,あるいはさいの目状に切ってみつ豆の材料とする。…

※「心太売」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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