普及版 字通 「怛」の読み・字形・画数・意味
怛
8画
[字訓] いたむ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は旦(たん)。旦に妲(だつ)の声がある。〔説文〕十下に「(いた)むなり」とし、〔詩、衛風、氓〕「信誓すること怛怛たり」を引く。いま「旦旦」に作り、怨・岸・・宴・晏と韻する。〔詩、斉風、甫田〕に「勞心怛怛たり」とあり、これは「」と隔句韻。〔説文〕はこの句を引くべきである。
[訓義]
1. いたむ、うれえる、かなしむ。
2. にくむ、うらむ。
3. おどろく。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕怛 ヤスム・カナシブ・アハレブ・タヒラケシ・オドロク・オホイナリ・オソル・イタム・タケシ・イタル
[語系]
怛tat、憚danは声近く、ともに忌憚の意がある。戰(戦)・顫tjianは、それが態度にあらわれることで、声義に通ずるところがある。
[熟語]
怛化▶・怛傷▶・怛然▶・怛怛▶・怛▶・怛悼▶・怛▶
[下接語]
怛・驚怛・惶怛・惨怛・怛・傷怛・惻怛・怛・痛怛・怛・怛
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報