精選版 日本国語大辞典 「思い入れる」の意味・読み・例文・類語
おもい‐い・れるおもひ‥【思入】
- 〘 他動詞 ラ行下一段活用 〙
[ 文語形 ]おもひい・る 〘 他動詞 ラ行下二段活用 〙 - ① 心に、深く入れる。心にとめる。深く思いをかける。
- [初出の実例]「この幼き人、『入りね入りね』といふけしきを見れば、物を深く思ひいれさせじとなるべし」(出典:蜻蛉日記(974頃)中)
- ② ( 「入れる」をかけことばのように使って ) 思って、中に入れる。ある範囲の中に含めて考える。
- [初出の実例]「この世にてかずにおもひいれぬことも、かの今はのとぢめに、一念のうらめしきも」(出典:源氏物語(1001‐14頃)横笛)