コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

横笛 よこぶえ

17件 の用語解説(横笛の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

横笛
よこぶえ

単に笛とも呼ばれる。日本の伝統的な管楽器。雅楽や日本古来の祭式歌舞などに使用される神楽笛竜笛 (りゅうてき) ,高麗笛 (こまぶえ) ,能楽や長唄などに使用される能管,長唄や種々の民俗芸能などに用いられる篠笛の5種がある。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

横笛
よこぶえ

能の曲名。『平家物語』滝口入道と横笛の悲恋物語を取上げた能。現行曲にはないが,廃曲に何種かある。『滝口』『滝口横笛』『鵆 (ちどり) ヶ淵』とも呼ばれる曲では,滝口をワキ,横笛をシテとする劇能としている。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

デジタル大辞泉の解説

おう‐てき〔ワウ‐〕【横笛】

よこぶえ。
雅楽に用いる笛の一。竜笛(りゅうてき)。「王敵」に音が通じるとして「ようじょう」と読むことが多い。

よう‐じょう〔ヤウヂヤウ〕【笛】

歴史的仮名遣いは「やうでう」とも。「横笛(おうてき)」が「王敵」に音が通じるとして読み替えたもの》「よこぶえ」に同じ。
「腰より―抜き出だし、ちっと鳴らいて」〈平家・六〉

よこ‐ぶえ【横笛】

管を横に構えて吹く笛の総称。日本では、神楽笛竜笛(りゅうてき)高麗笛(こまぶえ)篠笛(しのぶえ)能管などをいう。おうてき。ようじょう。→縦笛

よこぶえ【横笛】[人名・書名]

平家物語に登場する女性。建礼門院の雑仕(ぞうし)。平重盛の臣斎藤時頼滝口入道)に愛され、出家した時頼のあとを追って尼となった。
源氏物語第37巻の巻名。光源氏49歳。柏木の一周忌と、柏木遺愛の横笛を夕霧から預かった源氏の複雑な心情などを描く。

出典|小学館
デジタル大辞泉について | 情報 凡例

百科事典マイペディアの解説

横笛【おうてき】

竜笛(りゅうてき)

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
百科事典マイペディアについて | 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

横笛 よこぶえ

?-? 平安時代後期の女官。
建礼門院の侍女。平重盛の家臣斎藤時頼(滝口入道)との恋愛が時頼の父にみとめられず,出家した時頼を追う。「源平盛衰記」では時頼に拒絶されて大堰(おおい)川に投身したとする。「平家物語」でも諸本によりその最期はいろいろにつたえられている。

出典|講談社
デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて | 情報 凡例

朝日日本歴史人物事典の解説

横笛

生年:生没年不詳
『平家物語』巻10に登場する建礼門院の雑仕。恋人斎藤滝口時頼との仲を身分の低さ故に時頼の父に認められず,先に出家した時頼を追う。横笛の最期については『平家物語』諸本によって異なり,様々な伝承のあったこと,高野聖の活動との関係が想定されている。

(櫻井陽子)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
朝日日本歴史人物事典について | 情報

音楽用語ダスの解説

横笛

最も代表的な横笛は、雅楽の唐楽で用いられる竜笛である。全長は約40cmで、竹製、歌口と7つの指孔がついている。上3孔を左手の人差指、中指、薬指で、下4孔を右手の親指以外の4本で押さえる。“フクラ(和)”は息を柔らかく吹き入れて低い音域の音を出すことで、“セメ(責)”は息を細く強く吹き込んで、フクラのオクターブ上の音を出すことである。旋律には細かい装飾音が多く、オクターブの跳躍進行も織りまぜるために様々な技法がある。

出典|(株)ヤマハミュージックメディア
音楽用語ダスについて | 情報

[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションの解説

よこぶえ【横笛】

長野の日本酒。酒名は、平家物語における斎藤時頼と建礼門院官女・横笛との悲恋物語にちなんで命名。精米歩合39%で仕込む大吟醸酒「深水」をはじめ、純米酒、本醸造酒、普通酒などをそろえる。原料米は山田錦、美山錦、ヨネシロ。仕込み水霧ヶ峰高原の伏流水。蔵元の「伊東酒造」は昭和33年(1958)創業。所在地は諏訪市諏訪。

出典|講談社
[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて | 情報

世界大百科事典 第2版の解説

おうてき【横笛】

(1)雅楽の楽器名。竜笛(りゆうてき)ともいい,その項目を参照されたい。(2)歌舞伎陰囃子(かげばやし)の曲名。能管のみで奏する曲。雅楽の横笛の音色を模した曲で,公家・大名等の邸宅で,死に別れをする役などがしみじみと述懐する場面に用いる。(ゆか)のめりやすと併奏することが多い。【横道 万里雄】

よこぶえ【横笛】

平曲・能・長唄の曲名。(1)平曲。平物(ひらもの)。フシ物。平維盛(これもり)は,都の妻子が気がかりでひそかに屋島の戦線を離れ,高野山に滝口入道(滝口・横笛)を訪ねた。この僧はもと館に仕えた武士で,若いころ横笛という女と恋をした。滝口の父親は出世のためにもっと身分の高い女と結婚しろと意見をする。滝口は,人生はせいぜい七,八十年,そのうち盛りは二十年ほどだから,いやな女と添うことはできないが,好きな女と添うのでは父の意志に背くことになると考えて,剃髪してしまった(〈折リ声・サシ声・中音(ちゆうおん)〉)。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
世界大百科事典 第2版について | 情報

大辞林 第三版の解説

おうてき【横笛】

よこぶえ。 → ようじょう(横笛)

ようじょう【横笛】

〔歴史的仮名遣いは「やうでう」とも。「横笛」の字音「おうてき」が「王敵」に通じるのを忌んで読みかえたものという〕
よこぶえ。おうてき。

よこぶえ【横笛】

管を横に構えて吹く笛。日本では、神楽笛かぐらぶえ・竜笛りゆうてき・高麗笛こまぶえ・能管のうかん・篠笛しのぶえなどの総称としていう。おうてき。ようじょう。 ↔ 縦笛

よこぶえ【横笛】

○ 平家物語に登場する女性。建礼門院の侍女。平重盛の臣斎藤時頼(滝口入道)に愛され、その出家後、嵯峨往生院に入道を訪れるが修行のさまたげと会うことを拒まれ、のちに尼となった。
を題材とした楽曲の総称。平曲・能(廃曲)・長唄などにある。
源氏物語の巻名。第三七帖。

出典|三省堂
大辞林 第三版について | 情報

世界大百科事典内の横笛の言及

【笛】より

…〈ふきえ(吹柄,吹枝)〉の意から生じたともいわれる古来の言葉で,元来は吹いて鳴らす楽器一般を指し,吹奏楽器とか管楽器など近代の用語とも範囲がほぼ重なる。しかし日本では,それらのなかでもいわゆる横笛の類が多用され,とくに親しまれてきたため,笛といえば横笛のことという観念もまた強い。 横笛とは竜笛(りゆうてき),能管篠笛等々を指す俗称で,演奏時の構えに由来する呼び方であるが,原理的・構造的にも共通性があり,和楽器以外(たとえば洋楽のフルート)にも適用が可能である。…

【竜笛】より

…竹製の横笛の一種。横笛(おうてき)ともいってこれを〈やうでう(ようじょう)〉と読むことがあり,竜吟,竜鳴とも呼ばれた。…

※「横笛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

百条委員会

地方自治体が議決により設置する特別委員会の一つ。名称は「地方自治法第100条」に基づく。百条委員会は、地方公共団体の事務に関する調査を行い、関係者への聞き取りや記録の提出を請求、拒否した者には罰則が科...

続きを読む

コトバンク for iPhone

横笛の関連情報