精選版 日本国語大辞典 「思じ事」の意味・読み・例文・類語 おもわ【思】 じ 事(こと) ① 考える可能性のないこと。多く「思わじ事なく」で、「思う事の限り」の意となる。[初出の実例]「定めて北面の者共が中にこそ有らむなんど、思はじ事なう案じつづけて」(出典:平家物語(13C前)二)② 考えなくてよい、余計なこと。[初出の実例]「なからむあとの事共、おもひ定めつ。〈略〉病より起ちしのちに、『おもはじ事どもおもひにけり』といひて、わらひぐさにこそすべけれ」(出典:随筆・折たく柴の記(1716頃)中) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例