思屈(読み)おもいくんず

精選版 日本国語大辞典 「思屈」の意味・読み・例文・類語

おもい‐くん・ず おもひ‥【思屈】

〘自サ変〙 (「おもいくっす(思屈)」の変化した語) =おもいくっす(思屈)
※能因本枕(10C終)一〇五「むげにおもひくんしにけり。いとわろし」

おもい‐く・す おもひ‥【思屈】

源氏(1001‐14頃)明石「『いたづら人をば、ゆゆしき物にこそ思ひ捨て給ふらめ』と思ひくしつるを」

おぼし‐くん・ず【思屈】

〘自サ変〙 (「おもいくんず(思屈)」の尊敬語) 悩んで元気をなくされる。
※源氏(1001‐14頃)東屋「ともかくもし奉り給ひてん。なおぼしくんぜそ」

おもい‐くっ・す おもひ‥【思屈】

〘自サ変〙 悩んで元気がなくなる。憂鬱になる。おもいくす。おもいくんず。
※枕(10C終)一〇一「むげに思ひくっしにけり。いとわろし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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