思明(読み)おもいあかす

精選版 日本国語大辞典 「思明」の意味・読み・例文・類語

おもい‐あか・す おもひ‥【思明】

〘他サ五(四)〙
① あれこれと物思いにふけって、夜を過ごす。思い悩んで、夜を明かす。
大和(947‐957頃)一〇三「そのあしたに文をもおこせず。夜まで音もせず。心うしとおもひあかして」
② 思い続ける。あれこれと思いにふける。
随筆独寝(1724頃)上「『げにや恋路にうへこすものあらじ』など、道道思ひあかして行に」

おぼし‐あか・す【思明】

〘他サ四〙 (「おもいあかす(思明)」の尊敬語) あれこれと物思いをしながら夜をお過ごしになる。
源氏(1001‐14頃)賢木「『〈略〉われさへ見奉り捨てては』など、おぼしあかすこと限りなし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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